一流シェフのための
青果店「築地御厨」

スタッフの大輔です。先日、御厨の扉を開けたら内田さんがなんだかみなれないモノを持って、嬉しそうな顔をしている。

「大ちゃん、今日の動画はこれ！」

ん？？？「まつたけじゃないですか！あまり一般的じゃない気が」

「大丈夫、今の時期ならお手頃価格。それに秋の到来の一瞬を感じれるモノでもあるからぜひ紹介したいんだ。」

その想いなど詳細はこちらの動画を！

動画をご覧になった皆様、内田さんの想い伝わりましたでしょうか。それでは、いつものコーナーにいきまーす。
今日はシンプル料理のご紹介。

目利きは簡単、傘がつまっていて、軸がしっかりしているもの。それとキノコ全般にいえることは乾燥しているものが良いです。

写真のように包丁でカットします。（キノコ類全般は水で洗わず、ペーパーなどで優しくふいてあげてください。）

油もひかず、そのまま中火でフライパンで素焼きに。油を使わないのは香りを残すため！

すこし焦げ目がついたら、裏返しにし、軽く塩をふります。その際に、まつたけをよく観察してみてください。

塩をふることで、中から水分がじわじわとでてきます。
これ、見てるだけでもよだれがでそう（笑）。

最後に、塩をふった面を返し、火をとめ、大さじ1水を入れ水分がとぶのを待ちます。
一度出たうまみをもう一度吸わせる。これがポイントです。

じゃじゃーん。
まつたけの素焼きの完成です。
横に新ぎんなんを添えてみました。

三杯酢（しょうゆ1、みりん1、酢1）にすだちを絞り、そこにつけていただきます。
香りと食感が抜群でした。すだちとの相性も最高です。

今回、「動画はまつたけ」と言われたとき、はじめは一般的な「きのこ」がいいかな
と思いました。

だけど、師匠の言葉を聞いたときにはっと気づかされたことがあります。

それは、その時しか味わえないモノを食べて、その季節を感じる。

「大ちゃん、こんな季節の楽しみ方もいいでしょ」

そんな師匠の言葉が、今も頭の中をぐるぐるしています。
みなさまもその季節の一瞬の楽しみ方。体感してみてください。